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晴耕雨読。

雨が降ったらどうしよう。

雨が降ったなら降ったで、できることをすれば良い。

秋雨前線の影響で、秋の連休はどうやら「」模様の様子。

とは言え明日、11月2日は地域探究猪苗代学」の成果披露の場でもある「学びの収穫祭」の開催日。

※当日は悪天候にも関わらず、約230名の来場者をお迎えし大盛況の中、閉幕することができました。
 すべてのフードメニューは、終了1時間前にほぼ完売という、こちらの想定以上の盛況ぶりでした。
「学びの収穫祭」は無事に幕を閉じましたが、以降は「猪苗代学」を実施するにあたっての大人がとるべき基本的スタンスについての内容です。
 けして生徒をコントロールし過ぎない
「伴走者」として生徒と関わる際に必要となってくる「寄り添い方」と言ってもよいでしょうか。
 よろしければ、引き続きゆったりとお読みください。
(令和6年11月2日「学びの収穫祭」終了後追記)



願わくば、
秋晴れの猪苗代。
悠然とそびえる会津磐梯山をバックに燃えさかる『探究の聖火(成果)』。
ぜひ、お見せしたかったなあとも思います。

いやいや、まだ諦めてはいませんが。

でもですね。
我々大人陣も生徒たちも、意外に慌ててはいないのです。

「文化祭」ではなく「学びの収穫祭」。

それは、この地域探究「猪苗代学」が毎週毎週、天候にあらがわずに活動を続けてきたから。


「先生、
 今日の探究、『町内へのフィールドワーク』を予定してたんですが、昼過ぎから雨らしいので、来週やる予定だった『まとめ作業』を先にやってしまおうと思うんです。
 
このあいだ提出した『記入シート』をお借りできますか?」

大丈夫ですよ。
どうぞどうぞ持っていってください。
当日の変更なんだから、訪問先にはきちんと連絡をしておくようにね。

「あ、連絡してありまーす」

と、
こんな日常を日々過ごしていたおかげで、いたって「平常心」で準備に力を注げています。

そうそう。
「収穫祭」当日の予報が「雨」であるがゆえに、新しいアイディアが浮かんだ班もありました。

「おお、それいいじゃん」
「万が一、雨が降らなくてもそれでいこうよ」

なんてやりとりが、あっちのほうから聞こえてきたり。
雨が降るなら降るで、普段は考えも及ばなかった「新しいアイディア」がふいにおりてくる
目の前に降ってくる「課題」に対し、ゆるやかに、そしてしなやかに対処していくこと。
そんな生徒たちの様子を眺めていると、いかにも「探究」って感じがしてとても心地よく感じます。


とてもとても嬉しいことが一つ。


当日のプログラムはこちらの記事をご覧ください。

数あるプログラムの中の「3年生外来種ウチダザリガニの活用探究」。

「エビ油」があるなら「ザリ油」があっても良いですよね!
が発想のスタートでした。
しかもザリガニは海外では「高級食材」!
って皆さん知ってましたか??
そんでもって「旨み成分エビの3倍もあります。

そして。

3年生が考えたオリジナルメニューは、ずばり「ザリ油そば」。
たっぷりの香味野菜とウチダザリガニの「旨み」がこれでもかってくらい抽出された「ザリ油」とモチモチ麺。

「ザリ油そば」。ここでしか食べれません。旨い。

最初アイディアを聞いたときは、正直に言うと
「ほんとに大丈夫??」
とも思ったけれど、これがこれが驚きのうまさ。
「ほんとに大丈夫??」
って思ってしまって、今更ながらごめんなさい。

しかもしかも、その「モチモチ麺」。
いったいどこの麺でございましょうか?

はい。
地元猪苗代にあります「清水屋製麺所」さまの熟成麺でございます。

じゃあ、何が「とてもとても嬉しいこと」かと言うと。

このモチモチ感。ぜひ味わってほしい。


昨年度まで「ウチダザリガニ探究」で活動をしていた卒業生
就職先が「清水屋製麺所」さまなのです。


放課後。
段ボール2箱にびっしりと詰まった「熟成麺」を抱えてやってきた先輩。

「先輩、待ってました!」
「おう、みんな元気にやってるか?『収穫祭』しっかりがんばれよー」

なんて気の利いた言葉を互いに発するわけではありません。
それでも、久しぶりの再会に照れながらなんとなく笑顔でやりとりをする先輩と後輩たち。

君たち。こういうときしっかりと照れるんですね。

そんなやりとりを眺めながら、丁寧に「学び」を重ね続けていれば、我々大人にも予定外に贅沢な「ご褒美」が待っているのだなあと、なんとも言えない幸せな気持ちに包まれます。

誕生日でもないのに、家族がシュークリームを買ってきてくれたときのような。
チェックするのを忘れていた給食で「ミルメーク」が出てきたときのような。
しかも「コーヒー味」。
例えるならそんな気持ち。

ザリ油?
そんなベタベタしたものやめておきなよー

なんて言葉をあのとき強く発していたら、ひょっとしたら起こり得なかった「放課後」の一場面。

生徒たちのやりとりは、ありがちなドラマよりもずっとリアルで、先生はこういうので十分に満足です。

すてきな時間に立ち会わせくれてありがとう。


と言うわけでーー。


「学びの収穫祭」のための準備については、ほんとの本当にラストスパート。
残すところは、今日一日です。

あれもこれも」準備すると言ったからには、生徒も大人も全力で準備いたします。
全力を尽くしますので、どうかおだやかな気持ちで足をお運びください。

猪苗代産の新蕎麦。普通こんな値段では食べれません。
「はじまりのアボカド」ってなんでしたかね?

11月2日土曜日。
猪苗代高校。
9:30開場の15時閉幕。
数はたっぷりとご用意しておりますが、各プログラムにおける提供サービスは、それぞれ無くなり次第終了。
※敷地内にて「ウォールアートフェスティバル」を同時開催。こちらは15時以降も観覧可。

さあ。
改めまして「学びの収穫祭」。
いわゆる「文化祭」とは少しだけ違います。
仮装もしませんし、お化け屋敷もありません。
バンドもなければダンスも踊りません。

それでも。
「雨」さえも味わいに感じられるくらいに「採れたての充実した時間」をお約束いたします。

雨に濡れる「秋の猪苗代」もきっときっと素敵です。

足元に気をつけて、ぜひぜひ来場くださいませ。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

「学びの収穫祭」プログラム一覧

https://inawashiro-hs.note.jp/n/n7bfa68816921?sub_rt=share_pw


11月頭の連休前半、全国的に天候が安定しないようです。
どの地域であっても、大雨、土砂崩れ等の災害には十分に注意なさってください。
アンテナ高く、まずは自分の身をしっかりと守りましょう。